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バシュラールからトリュフォー、蝋燭の焰。火の誕生についての神話。そこでの手や指のもたらしたものについて。そして、これから行うこと。並べればつながってしまうということは、よくあることなのかもしれないけれど。
「大きく手を振る」というのは自分がいままで思っていたよりも、ずっと大きくて美しい動作だったということに走り出した電車から外を見ながら気付く。ちゃん気付くように大きく振る、ということ。
四月六日
とうとう四十歳になった。
だがこれまで何をしただろうか。取るに足らない映画が三本。なんて少ないんだ!まったく話にならないほど少ないし、ひどい。
『タルコフスキー日記』より(アンドレイ・タルコフスキー著/キネマ旬報社/1991年)