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 帰宅すると、郵便が届いている。たっぷりと膨らんだ封筒。差出人の名は書かれていない。切手がいくらか不足している、との通知も一緒。押してみると柔らかい。開けてみるとこれは嬉しい。10月の星空を楽しく過ごせそう。


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どこへ行くの セリーヌ

あなたはどこへ ジュリー


わたしは風に誘われて

わたしは穏やかな海へ


人生の大海原へ

 ジャック・リヴェットは物語についての不確かな物語を、このような暢気な歌で始める。この種の取り組みの中で極めて重要な作品がこんなにも楽しい映画であることが嬉しいですね。



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「まだですか?」

「もう少しかかるみたいなのです…」
(お待たせしている方々へ、よく聞かれるので…)